【暗号資産(仮想通貨)のレンディング(貸仮想通貨)とは何か?】3分で理解する

里 優裕(Ysuke Sato)
Sales Technology Lab
12 min readAug 5, 2019

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この記事は2021年4月9日に更新しました。

こんにちは、里丸(@sato__yusuke)です。

最近リサーチも兼ねてレンディングについて調べていたので、ブログに残しておこうと思い書いてます。

レンディング と聞いて、すぐに理解できる人は少ないのではないでしょうか。

私もそのうちの一人でした。

今回はレンディング とは何か?を3分で理解できるように解説し、そのあとにどんな種類があるのかを書いていきます。

レンディングとは何か?

最近では、

  1. BlockFiレンディング
  2. Coincheck(コインチェック)レンディング
  3. bitbank(ビットバンク)レンディング
  4. Hashhub(ハッシュハブ)レンディング
  5. Cygnos(シグノス)レンディング

など、日本円でレンディング を行う「ソーシャルレンディング 」というサービスも多く出てきました。

英語で書くと「Lending」

日本語に直訳すると、「貸出」という意味になります。

昨今ではソーシャルレンディング や貸仮想通貨(仮想通貨/暗号資産レンディング)なども話題にあがっています。

簡単に言うと、 お金を投資したい(貸出したい)人と、お金を借りたい人をつなぎ合わせ、利回り収入を得ることです。

投資したいユーザーと借りたいユーザーをマッチングさせる仲介役を担うのが、各レンディング 事業者となります。

レンディング 事業者は様々なプラットフォームが出てきています。

日本円を貸し出すレンディング サービスはもちろんのこと、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)を貸し出しするサービスも増えてきています。

リスク

レンディング を利用するに当たってのリスクを理解する。

投資したい人にとって一番このリスクが気になるのではないでしょうか。

基本、元本保証されてないことが多いです。

またレンディング事業者が、破綻したり持ち逃げしてしまったりするなど契約が履行されず損失を被ってしまうことを、カウンターパーティリスクと呼びます。

実際にポンジ・スキームというのもあります。

ポンジ・スキームとは簡単に言うと詐欺です。

ポンジ・スキームとは、詐欺の一種。「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装うもののこと。投資詐欺の一種に分類され、日本語で「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、最終的には破綻する。出典:[ポンジ・スキーム - Wikipedia]

実際に、利回りとこうしたリスクを理解した上で利用することおすすめします。

レンディング サービス

以下は、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)のレンディング サービスになります。

以下2つは国内のビットコイン暗号資産(仮想通貨)のレンディングサービスになります。

1.BlockFiレンディング

以下はBlockFiのWEB画面。「GET STARTED」から登録が可能です。

Resource: [BlockFi]

BlockFiを「BlockFi 出資」で調べてみると、実際に2018年12月11日のプレスリリースにてリクルートから出資を受けていることがわかります。

以下の画像にもありますが、BlockFiはBTC、ETH、GUSDの3種類が利用できます。

2019年8月の時点ではBTCを貸し出した場合、年利で6.2%の利回りになっていましたが、2021年4月9日時点

以下画像は2019年8月時点の利回り。

Resource: [BlockFi Blog]

以下画像は2021年4月時点の利回り。主要なものだけ取り上げます。

BTCの貸付が0~1BTCの場合、6%
BTCの貸付が1~20BTCの場合、2%
BTCの貸付が20BTC~の場合、0.5%

LINKは貸付数量関係なく、5.5%

ETHの貸付が0~100ETCの場合、5.25%
ETHの貸付が100~1000ETCの場合、2%
ETHの貸付が1000ETC~の場合、0.5%

LTCは数量関係なく6.5%

またBlockFiレンディングは、クレジットカードへも参入するようで、還元率1.5%のVISAカードが先行申込できます。

出典:[Bitcoin Credit Card Waitlist]

BlockFiも同様にカウンターパーティリスクがあります。

自己資産が無くなってしまってもいいという人は少ないと思いますので、リスクを十分に考慮した上で利用をしましょう。

2.coincheck(コインチェック)

coincheck(コインチェック)はまず取引所を開設し、そのアカウントに紐づく「貸仮想通貨」というカテゴリーから利用可能です。

coincheck(コインチェック)の場合、メリットとしては国内サービスであることとマネックスグループ傘下の会社であることがあります。

貸出期間は以下です。

14日間 年率 1.0%
30日間 年率 2.0%
90日間 年率 3.0%
365日間 年率 5.0%

デメリットとしては、中途解約ができないこととカウンターパーティリスクです。

3.bitbank(ビットバンク)

bitbank(ビットバンク)も同様に取引所を開設したのち、そのアカウントで利用可能ですが、募集期間があるので募集数量に達すると、次回の募集を待たなければなりません。

bitbank(ビットバンク)は現状、ビットコインのみのレンディング (貸仮想通貨)のみになっています。

対象暗号資産(仮想通貨)利用料率として、ビットコイン3~5%

カウンターパーティリスクです。

※本サービスは預金に類似する商品ではなく、また預金保険の対象にもなりません。※本サービスを利用するにあたり、仮想通貨の価格は常に変動しているため、お客様が貸し出した仮想通貨は常に価格変動等のリスクがあります。貸出時よりも仮想通貨の価格が下落することにより、損失を被る可能性があります。※本契約は消費貸借契約であり、当社が破たんする、ブロックチェーンに致命的なバグが見つかるなどした場合、お客様が貸し出した仮想通貨が返却されないリスクがあります。※お客様が貸し出した仮想通貨は、原則として予め定められた貸出期間を経過するまでロックされます。したがって、貸出期間が満了するか、当社が返却する場合を除き、売却や送付を行うことができません。※本サービスは、資金決済法上の仮想通貨交換業に該当するものではありません。そのため、当社がお客様より借り入れた仮想通貨は分別管理の対象にはなりません。※当社は、対象仮想通貨市場における相場の急変、本サービスに関するシステム異常、本サービスに関する法改正等のやむをえない事情があるときは、当社の判断で一時的に個別取引を停止することがありますので、あらかじめご了承ください。出典:[bitbank(ビットバンク)]

4.Hashhub(ハッシュハブ)レンディング

出典:[Hashhub(ハッシュハブ)]

Hashhub(ハッシュハブ)レンディングは現在先行リリースの状態です。

利回りは国内最高の利回りになっています。

BTC6.5%

ETH12.5%

DAI14%

出典:[Hashhub(ハッシュハブ)]

5.Cygnos(シグノス)レンディング

  1. Cygnos(シグノス)は、新卒で楽天に入社し元bitbankに在籍していたCEOの三原 弘之氏の運営する暗号資産(仮想通貨)レンディングサービスです。
出典:[Cygnos(シグノス)]
  1. Cygnos(シグノス)の利回りは

BTC3.0%
ETH3.0%
LTC4.0%
BCH4.0%
USDC6.0%
USDT6.0%
PAX6.0%

となっています。

出典:[Cygnos(シグノス)]

東さん運営のビットコイナー反省会YouTubeにCygnos(シグノス)CEOの三原 弘之氏も出ているのでレンディングのことについて詳しく対談されています。対談内容は①〜③話あります。

またビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)だけではなく、 日本円でレンディング を行う、「ソーシャルレンディング 」というサービスもあります。

や「クラウドバンク」や「OwnersBook(オーナーズブック)」などがあります。

ソーシャルレンディング の平均利回りは3%~10%ですが、利回りが高めにはハイリスクも伴うことも視野に入れておきましょう。

先日も最新の記事も書いたので併せてお読みください。

暗号資産(仮想通貨)取引所とレンディングについて

レンディングについて

株式型クラウドファンディングについて

まとめ

今日はライトコインの半減期を迎えます。

来年の今頃はビットコインの半減期も迎えます。

ビットコインをホールドしている人も少なくないと思います。

これを機にレンディング の仕組みを理解しておくと、今後の資産運用のメリットになるのではないしょうか。

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